はじめに
犬のしつけは、すべてが順調にいくわけではありません。
成功と失敗を繰り返しながら、犬と飼い主の絆が深まっていきます。
この記事では、実際によくあるしつけの成功例と失敗例を紹介しながら、
なぜうまくいったのか、なぜ失敗したのか、ポイントを詳しく解説していきます。
しつけ成功例①:トイレトレーニングに成功したケース
事例
生後3ヶ月の子犬。最初からトイレシートに失敗することが多かったが、
「成功したらすぐに褒める」「失敗しても叱らない」ルールを徹底した。
成功ポイント
- 成功した直後にご褒美をあげた
- 毎回同じ場所でさせた
- トイレのタイミング(寝起き、食後)を観察して誘導した
学び
→ トイレの成功体験を積ませることで、犬に「トイレ=褒められること」と覚えさせるのが重要。
失敗を怒るのではなく、成功を強化する意識を持とう。
しつけ成功例②:吠え癖の改善に成功したケース
事例
インターホンに吠える癖があった成犬。
インターホンが鳴ったらすぐに「お座り」とコマンドを出し、静かにできたらご褒美をあげる方法を続けた。
成功ポイント
- 望ましい行動(静かにする)に注目して褒めた
- 一貫して対応した(家族全員同じ方法)
- 徐々にハードルを上げた(来客のドア開閉音なども追加)
学び
→ 問題行動をやめさせるだけでなく、代わりに「何をすればいいか」を教えるのがコツ。
しつけ失敗例①:リード引っ張り癖を直そうとして悪化したケース
事例
散歩中に犬がリードを引っ張るたびに、リードを強く引き戻して制御しようとした。
結果、犬は余計に興奮し、リードを引っ張る力が強くなった。
失敗ポイント
- 力で制御しようとした
- 引っ張る→引き戻す→さらに引っ張る、の悪循環
- 犬の気持ちを無視した対応だった
学び
→ 力ではなく、犬が自然に飼い主のペースに合わせるよう導くべき。
「引っ張ったら止まる」「リードが緩んだら進む」というルールを作るのが効果的。
しつけ失敗例②:怖がり改善で失敗したケース
事例
怖がりな犬に対して、苦手なもの(大きな音、他の犬など)に無理やり近づけさせた。
結果、パニックになり、さらに怖がるようになった。
失敗ポイント
- 犬の限界を無視して無理に慣らした
- 怖い経験がトラウマ化してしまった
- 飼い主との信頼関係が一時的に悪化した
学び
→ 「慣れさせよう」と焦るほど逆効果。
犬のペースを尊重し、少しずつ、ポジティブな体験を積み重ねることが重要。
成功するしつけのために共通して大切なこと
1. タイミング
良い行動をした「直後」に褒めたりご褒美をあげること。
数秒のズレでも犬は何を褒められたか分からなくなります。
2. 一貫性
家族全員で同じルール・同じ対応をすること。
バラバラだと犬が混乱してしまいます。
3. ポジティブ強化
怒るよりも、できたときにしっかり褒めるほうが効果が高い。
ポジティブな経験を通じて学ばせましょう。
まとめ
犬のしつけは、成功と失敗を繰り返して進んでいくものです。
失敗しても焦らず、「なぜうまくいかなかったか」を振り返ることが、次の成功につながります。
犬との信頼関係を大切にしながら、楽しく、根気よく続けていきましょう。
愛犬が成長していく姿は、きっと飼い主にとっても大きな喜びになるはずです!