犬との生活で「言葉が伝わっているな」と感じる瞬間はとても嬉しいものです。
でも実際には「全然伝わっていない」「無視される」と悩む飼い主さんも少なくありません。
犬が言葉に反応するには、“教え方”と“慣れ”の工夫が必要です。
この記事では、犬が飼い主の言葉を理解しやすくなるポイントと、日々のトレーニング方法を紹介します。
犬は言葉をどれくらい理解できる?
犬は音の響きや繰り返しのパターンで言葉を覚えます。
平均的な家庭犬であっても、50~100語ほどの言葉を理解すると言われています。
中には200語以上を覚える犬もいます。
ただし、「意味」よりも「音の調子・タイミング・状況」とセットで覚えるため、飼い主の教え方がとても重要です。
言葉に慣れさせる5つの基本ステップ
① コマンドはシンプルに統一
犬に教える言葉(コマンド)は、短く・わかりやすく・統一するのが基本です。
❌「おすわりしようか」→ 長すぎて混乱
⭕「おすわり」→ シンプルで覚えやすい
家族全員で同じ言葉を使うようにしましょう。
② 毎日の声かけで“慣れ”を作る
「ごはんだよ」「おはよう」「おいで」など、日常で繰り返し使う言葉を意識して伝えることで、犬は自然に“意味”と“場面”を結びつけていきます。
💡 ポイント:声のトーンはいつも一定に。怒った声では伝わりません。
③ 行動とセットで教える
言葉だけでなく、その言葉に合った動き・状況をセットにして教えます。
例)
- 「おすわり」→ 犬のお尻を軽く押して座らせる
- 「まて」→ 手の平を見せて、止まるポーズを強調する
これを繰り返すことで、犬は言葉と動作をリンクさせていきます。
④ 褒め言葉のバリエーションを増やす
「いいこ」「よしよし」「グッド」など、褒める時の言葉にもバリエーションを持たせましょう。
これにより、褒め=嬉しいことがあるという認識が強まり、ほかの言葉への関心も高まります。
⑤ アイコンタクトを活用する
言葉と同時に“目を見る”ことで、犬は「今、自分に話しかけているんだな」と理解しやすくなります。
📌 アイコンタクトの練習方法:
- 犬の名前を呼ぶ
- 犬が目を見たらすかさず「いいこ!」と褒める
- ご褒美を与える
これを習慣にすることで、犬は自然とあなたの声に集中するようになります。
飼い主の言葉が伝わらないNGパターン
NG行動 | 問題点 |
---|---|
長すぎる言葉を使う | 犬には理解できない複雑さ |
日によって言葉が違う | 一貫性がなく、混乱する |
名前を叱る時に使う | 名前=嫌なことと覚えてしまう |
無理に繰り返す | 犬が飽きたりストレスに |
言葉を教えるのに役立つアイテム紹介
🐶 おすすめ①:しつけ用おやつ(小粒タイプ)
言葉と行動を結びつける時、ご褒美は欠かせません。
小粒タイプなら与えやすく、回数も増やせます。
🗒 おすすめ②:しつけ用語メモ付きノート
覚えさせたい言葉と意味を家族で共有できるノート。
誰が何を教えているかの“見える化”にぴったり。
🔊 おすすめ③:録音再生型のコマンド練習ボタン
ボタンに自分の声を録音でき、犬が押すと再生される仕組み。
楽しみながら言葉に慣れさせるのに最適です。
まとめ:言葉は“慣れ”と“繰り返し”で覚える
犬は言葉そのものではなく、音・トーン・状況の繰り返しで意味を理解していきます。
焦らず、楽しく、毎日コツコツと声をかけ続けることが信頼としつけの土台になります。
正しい言葉の教え方で、愛犬とのコミュニケーションをもっと深めましょう!