「元気そうだから大丈夫」は危険かも?
犬は不調を隠す動物です。人間のように「ここが痛い」「気持ち悪い」と言葉で伝えることはできません。
そのため、飼い主が日々のちょっとした変化に気づくことが健康管理のカギになります。
「なんとなく元気がない」「食欲が落ちてるかも?」という小さな違和感が、大きな病気のサインであることも。
この記事では、毎日の健康チェックポイントと、早期発見に役立つ便利アイテムを紹介します。
愛犬の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
日常で確認すべき健康チェックポイント10項目
① 食欲
急に食べなくなった、逆に異常なほど食べるようになったなどの変化は、内臓疾患やストレスの可能性があります。
日常で確認すべき健康チェックポイント10項目
② 飲水量
水をがぶ飲みする、あるいは全然飲まないのも注意。
糖尿病や腎臓病の初期症状の場合があります。
③ 排泄の様子(便・尿)
便がゆるい、血が混ざっている、尿の色が濃い・薄い、回数が増えた・減ったなど、排泄は健康のバロメーター。
✅ 理想の便:しっかりした形で、ニオイもきつくない茶色い便。
④ 体重の変化
急激な体重増加・減少は要注意。1〜2週間に1回は体重を測る習慣を。
✅ 体重計に乗れない子は、抱っこして飼い主ごと測る方法も。
⑤ 毛並みと皮膚
毛がバサバサ、フケが出る、かゆがる、赤みや脱毛があるなどは皮膚トラブルのサイン。
ノミ・ダニ、アレルギー、ホルモン異常など原因はさまざまです。
⑥ 鼻の湿り具合・色
通常はうっすら湿っている黒い鼻が健康の証。乾いていたり、白っぽくなったりしていたら注意しましょう。
⑦ 目の充血・涙・目やに
目やにが増えた、充血している、白く濁ってきた、目をしょぼつかせている…そんな変化も日々チェックを。
⑧ 耳のにおいや汚れ
耳垢が異常に多い、においが強い、頭を振る回数が増えたら外耳炎や耳ダニの可能性があります。
⑨ 歩き方・関節の動き
関節炎やヘルニアの初期は、「歩き方が少し変かも?」といった微妙な違和感が最初のサインです。
✅ 特に高齢犬では、後ろ足のふらつきが目立つことがあります。
⑩ 呼吸の様子
荒い呼吸、ゼーゼーという音、口で息をしている…などは呼吸器疾患の可能性あり。特に短頭種は要注意。
こんな行動も“体調の変化”サインかも?
- 急に甘えん坊になった/逆に触らせなくなった
- 寝てばかりいる、起きてこない
- いつもの遊びに興味を示さない
- 突然吠える、落ち着きがない
犬の行動の変化は、体調や心の状態が原因であることが多いです。
少しでも「いつもと違うな」と思ったら、早めの対処を意識しましょう。
早期発見に役立つ健康管理グッズ
1. ペット用体温計|毎日の健康チェックに
✅ アニマル体温計(非接触タイプ)
- 耳やお腹で測れる非接触型
- 素早く測定&嫌がられにくい
2. ペットスケール|自宅で手軽に体重管理
✅ タニタ ペット用体重計
- 小型犬〜中型犬向け
- 精密計測&滑りにくい台
3. 健康手帳アプリ|データ管理が簡単に
スマホで体重・食欲・排泄の記録ができるペット専用アプリも登場。
写真とメモで記録しておけば、動物病院でも症状説明がスムーズになります。
✅ オススメアプリ:「わんパス」「ペトことヘルス」など
4. サプリメント|不足しがちな栄養を補う
特にシニア期や病後の子には、関節サポートや免疫ケアのサプリメントが有効です。
✅ ドクターズチョイス 犬用サプリメントシリーズ
- グルコサミン、乳酸菌、DHA配合など種類豊富
迷ったときの判断基準「いつもと違う」が合図
犬の不調は目に見える形で現れにくいため、日常の「ちょっとした変化」をいかに見逃さないかが重要です。
✅ 飼い主の五感で見る・聞く・触る
✅ 少しでも違和感があれば記録する
✅ 2日以上続く変化は病院へ相談
「ちょっとおかしいかも?」という勘は、意外と正確です。
まとめ|健康チェックは毎日の習慣に
犬の健康は、日々の観察と小さな気づきから守られます。
今回ご紹介したチェックポイントや便利グッズを活用して、「いつもと違う」をすぐにキャッチできる飼い主になりましょう。
そして、万が一の異変にも早めに対応できれば、病気の進行を防ぎ、愛犬の寿命を伸ばすことも可能です。
毎日の5分のチェックが、愛犬の一生を守ります。