犬の食事中の行動、気になったことはありませんか?
「ガツガツと一気食いする」「他の犬のごはんに手を出す」「人の食事中にねだる」――。 こうした問題行動は、食事マナーを教えることで改善できます。
本記事では、犬が落ち着いて正しく食事できるようにするためのしつけ方法を解説。食事環境の整え方から、飼い主の接し方、そして役立つグッズまで幅広くご紹介します。
なぜ犬の食事マナーが大切なのか?
犬の食事マナーをしつける目的は、単に「お行儀を良くする」ことではありません。
・誤飲や喉詰まりの防止 ・フードアグレッシブ(食事中に怒る)予防 ・多頭飼いでのトラブル防止 ・人の食事と犬の食事を区別させる
など、日常生活の安全性と快適さのためにも重要なしつけです。
食事マナーのしつけステップ
ステップ1:食事前に「おすわり・待て」
食事の前に「おすわり」や「待て」を行うことで、犬の興奮を抑え、落ち着いた状態で食事を始められます。
ポイント:
- フードボウルを見せただけで興奮する犬は、少し離れた場所に置いてから「おすわり・待て」練習を
- 飼い主の合図で「よし」で食べ始められるようにする
このルールを守ることで、指示を守る姿勢が食事マナーにもつながります。
ステップ2:決まった場所・時間で食事を
食事は毎日同じ場所・時間で与えることで、犬に安心感と習慣を与えます。
注意したい点:
- 人間の食卓近くで与えると「ねだる」癖の原因になります
- サークル内や静かな一角での食事がおすすめ
また、多頭飼いの場合は、犬ごとに食事スペースを分けてあげるとトラブルを防げます。
ステップ3:人間の食事中は構わない
犬が飼い主の食事中に「ちょうだい」とねだったり、吠えたりするのは、過去に何かを与えた経験から学習していることが多いです。
このクセを直すには:
- 食卓に犬を近づけない(ベッドやケージに誘導)
- 飼い主は目も合わせず、完全に無視する
- 食事が終わってからしっかりかまってあげる
このルールを一貫して守ることで、犬は「人の食事=自分は関係ない」と学んでいきます。
ステップ4:一気食いや拾い食いの防止
ガツガツと一気に食べてしまう犬には、専用のフードボウルを使うことで改善が期待できます。
👉 おすすめ:ゆっくり食べられる構造のフードボウル(スローフィーダー)
また、食べこぼしや床の拾い食いも習慣化すると危険です。
- 食後はすぐに片付ける
- 食事中に落ちたフードも拾わせない
- 必要であればマットなどを敷いて清潔に保つ
食事マナーに役立つアイテム紹介
スローフィーダー付きフードボウル
食べる速度を調整し、胃腸への負担を軽減
犬用食事マット
食べこぼしを防ぎ、床も清潔に
食事用サークル・仕切り
多頭飼いでも安心して食事ができる
まとめ:毎日の食事からマナーを育てよう
食事は犬にとって1日で最も楽しみな時間のひとつです。
だからこそ、その時間が「安心・安全・落ち着いたもの」になるように、日々の習慣づけとしつけが大切です。
最初は時間がかかるかもしれませんが、しっかり教えていくことで、犬は必ず学びます。
ぜひ今日から、愛犬との食事タイムをより快適なものにしていきましょう!