
子犬や成犬が手や服を甘噛みしてくる…。
最初はかわいく感じても、放置してしまうと噛む力が強くなったり、本格的な噛み癖に発展するリスクもあります。
この記事では、甘噛みの原因を理解し、愛犬に無理なくやめさせるための具体的なしつけ方法を解説します。
甘噛みとは?噛み癖との違い

甘噛みとは、本気ではない軽い力で噛む行動を指します。
多くは遊びや愛情表現の一環ですが、噛む力加減を学ぶ重要な時期でもあります。
一方、「噛み癖」は本気で噛みつく行動を指し、恐怖や攻撃性が原因のこともあります。
甘噛みは適切に対処すれば自然に収まるケースが多いですが、放置すると噛み癖に悪化することがあるため、早めのしつけが大切です。
甘噛みをする理由とは?

犬が甘噛みする主な理由を知っておきましょう。
■1. 歯のむずがゆさ(子犬)
生後3〜6ヶ月の子犬は、乳歯から永久歯に生え変わる時期で、歯茎がむずがゆくなり、何でも噛みたがります。
■2. 遊びの一環
甘噛みは、犬同士の遊びでも見られる自然な行動です。
人と遊ぶときにも、同じように「じゃれたい」気持ちで手や服を甘噛みすることがあります。
■3. 注意を引きたい
「構ってほしい」「遊んでほしい」という気持ちから、軽く噛んで飼い主さんの気を引こうとすることもあります。
■4. ストレス・退屈
運動不足や刺激の少ない生活からくるストレスで、甘噛みがエスカレートすることもあります。
甘噛みをやめさせる基本の考え方
甘噛みをやめさせるために大切なのは、
✅ 「噛んでいいもの」と「噛んではいけないもの」を明確に教える
✅ 噛んだときに正しい反応をする
ことです。
怒ったり叩いたりするのではなく、冷静に、優しく、でも一貫した対応を心がけましょう。
【子犬編】甘噛みをやめさせる具体的なしつけ方
① 噛んでいいおもちゃを与える
歯のむずがゆさや遊びたい気持ちを、おもちゃで満たしてあげましょう。
柔らかいゴム製や布製のおもちゃがおすすめです。
手や服を噛んだらすぐに「ダメ!」と短く言い、おもちゃに誘導します。
② 甘噛みしたらリアクション+無視
軽くでも甘噛みされたら、大げさに「キャン!」と高い声を出して、その場を離れましょう。
無視することで「噛むと楽しいことが終わる」と学ばせます。
③ 手や体をおもちゃ代わりにしない
遊ぶときに手をひらひらさせたり、体でじゃれる遊びをしてしまうと、手=噛んでOKと誤解します。
必ずおもちゃを介して遊びましょう。
【成犬編】甘噛みをやめさせる具体的なしつけ方
① ルールを明確にする
成犬の場合、「少しくらいならいいか」と甘やかすと、どんどんエスカレートします。
甘噛みが始まったら、すぐに遊びを中断し、冷静に無視しましょう。
② コマンドトレーニングを取り入れる
「オスワリ」「マテ」「オイデ」などの基本指示を強化することで、甘噛み以外の行動に意識を向けさせます。
特に興奮しやすい場面では、コマンドで落ち着かせるのが効果的です。
③ エネルギー発散をしっかりさせる
成犬の甘噛みは、運動不足やストレスが原因のこともあります。
散歩や遊びをしっかり行い、心身ともに満たしてあげましょう。
甘噛み対策でやってはいけないこと

- 強く叩く、怒鳴る
- 噛まれた手を引き抜く(逆に興奮させることがある)
- かわいいからと放置する
これらは甘噛みを悪化させる原因になります。
いつでも冷静に、正しい行動を教えることが大切です。
まとめ
甘噛みは子犬・成犬ともに自然な行動ですが、
**「噛んでいいもの」と「噛んではいけないもの」**をしっかり教えることで、悪化を防ぐことができます。
- おもちゃで噛み欲求を満たす
- 甘噛みされたらリアクションして無視
- エネルギー発散と指示の強化
毎日の積み重ねで、愛犬との信頼関係を深めながら、甘噛みを改善していきましょう!