
愛犬が来客やインターホンの音に反応して吠える…。
そんな悩みを抱えている飼い主さんは少なくありません。
無駄吠えを放置すると、ご近所トラブルにも繋がりかねないため、早めの対策が重要です。
この記事では、犬が来客やインターホンに吠える理由と、今日からできる具体的なしつけ方法を詳しく紹介します。
なぜ来客やインターホンで吠えるの?

まずは愛犬の気持ちを理解することが、無駄吠え対策の第一歩です。
■1. 警戒心・防衛本能
知らない人や音に対して「家族を守ろう」とする防衛本能が働き、吠えるケースです。特に番犬気質の強い犬種に多く見られます。
■2. 恐怖・不安
インターホンの突然の音や、見知らぬ人が来ることに対して怖がって吠える場合もあります。
この場合、犬にとっては「怖いから追い払っている」感覚です。
■3. 興奮・遊びの延長
嬉しくて興奮しすぎるあまり吠えてしまう犬もいます。
特に人懐っこい性格の犬に見られる行動です。
インターホンや来客吠えを直す基本の考え方

吠えること自体を怒ってやめさせるのではなく、
「吠える必要がない」「吠えずに待つといいことがある」
と教えることが重要です。
犬の気持ちに寄り添いながら、正しい行動を根気よく教えていきましょう。
具体的な無駄吠え対策ステップ
① インターホン音に慣れさせる練習
まずは、インターホンの音を録音して、
【音 → 静かにする → ご褒美】の流れを作るトレーニングを行います。
- インターホン音を流す
- 吠えなかったらすぐにおやつをあげる
- 吠えたら無反応でスルーする
これを繰り返すことで、「インターホンが鳴っても吠えないほうがいいことがある」と学ばせます。
② 来客時は指示を出して落ち着かせる
来客があったら、すぐに「おすわり」「まて」などの指示を出して落ち着かせます。
理想は、来客が玄関に入ってくる間、座って待つこと。
最初は家族や友達に協力してもらい、来客のシチュエーションを作って練習すると効果的です。
③ 吠え始めたら無視、静かになったらご褒美
犬は「吠えたら構ってもらえた」「吠えたら来客がいなくなった」と感じると、吠えるクセが強化されます。
吠え始めたら一切反応せず、静かになった瞬間に褒めておやつをあげましょう。
④ クレートトレーニングを活用する
どうしても興奮しすぎる場合は、来客時にクレート(ハウス)の中で待機させる方法も有効です。
クレートを安心できる場所として教えておけば、吠えずに落ち着いて待てるようになります。
無駄吠え対策でよくある失敗例

- 吠えた瞬間に「ダメ!」と大声で叱る(犬にとっては吠え合戦に聞こえる)
- 吠えた後に撫でたり、抱っこしたりしてしまう(吠えたらご褒美になってしまう)
- 焦って一度に全部直そうとする
無駄吠え対策は、一貫した対応と根気が大事です。
失敗しても焦らず、成功したときにしっかり褒めることを続けましょう。
それでも改善しないときは?
無駄吠えが長引く場合や、吠え方がパニック状態になっている場合は、ドッグトレーナーや専門家に相談するのも一つの方法です。
個々の犬に合わせたアプローチを教えてもらうことで、早期改善が期待できます。
まとめ
インターホンや来客で吠える犬のしつけは、
「吠えなくても大丈夫だよ」と伝えることが何よりも大切です。
- インターホン音に慣れる練習
- 来客時の落ち着き指示
- 吠えたら無視、静かになったら褒める
- 必要ならクレートを活用
これらのステップを、愛犬のペースに合わせて取り組んでいきましょう。
毎日の積み重ねが、必ず成果に繋がります!